DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
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こんな物を使っています
前回4回に渡りレイアウトの基本をやりましたが、今回は思考を変えこれからデザイナーを目指している方々が、普段あまり目にする事のないデザインの現場で実際によく使っている道具をいくつか紹介していくので、少しでも現場の様子がイメージできればと思います。
前にも言いましたが、デザイナーといっても媒体により多少異なると思うので、ここでは主に私が携わっている雑誌や広告、書籍などを作る時に使っている物が中心になります。
1>赤ペン
入稿時の指定やその他訂正したりする場合、原則として赤色で行う事になっているので、誰でも必ず1本は持っている。
2>ダーマット
ポジ袋に合番をふったりする時に使う。ビニールのような素材に書く事ができ、間違えてもティッシュですぐ拭き取れるので重宝する。
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3>級数表
DTPの普及によりレイアウトする際は特に使わないのだが、既存の印刷物の文字の大きさを調べたりする時に使用する。(ちなみに1Q=0.25mm)文字の大きさの単位はQの他に、POINTがありこちらを使う人も多い。
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4>MO
これは大体の人が分かると思うが、現在印刷所に入稿する時によく使っている記憶メディア。最近ではCD-ROMやメールで入稿をする場合もあるが、まだ圧倒的にMOでの入稿が多い。
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5 >カラーチャート
オフセットカラー印刷はCMYKのプロセスカラーのかけ合わせにより、色が表現されている。画面上で、ある程度色の目安はつくが、それぞれのモニタの設定状態により、必ずしもそれが印刷された物と同じになるとは限らないので、このカラーチャートを使って最終的に色の確認を行う。例えば金赤の場合、縦軸(Y)が100・横軸(M)が100というように見る。
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