DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
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KPTを使って立体的な世界地図をつくる 「その3--レイアウト」
今回はある外資系会社のパンフレットで実際に作成した見開き1ページを3回に渡り紹介します。(文字や内容は全てダミーに変えてあります)
この会社は開発部門、製造部門、営業部門など世界各国に支店を持っているので、それが一目で分かる地図を載せるページを作る事になりました。地図はメインビジュアルとなるので時間の都合上外注しました。

そこで「その1」「その2」では今回MAPを製作してもらったDeginer 佐久間氏にゲストとして登場していただき、世界地図の作り方を伝授してもらいます。
そして「その3」ではその地図を使ってレイアウトしていきます。この地図はIllusratorのKPTというソフトで製作しているのですが、とても便利なソフトなので使い方をしっかりマスターしましょう。
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1. Quarkでドキュメント設定を行う
まずQuarkでA4サイズでドキュメント設定を行う。次に本文の段組を決める。このパンフレットは左開きなので本文は横組みになる。本文の段組が決まったら、タイトルの位置を決めそれぞれ配置する。「タイトル」「本文」の文字要素は1つの固まりに見えるようにすると、全体にまとまって見える。

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ページサイズはA4をチェックし、マージンはお好みで。
ちなみにこのパンフレットは中閉じなので、外側を広くとっている。
ページものは必ず「見開き」にチェックを入れる。

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本文は11Q 中ゴシックBBB、行間16Q、段間5.5mm。
これも本文量や全体のバランスで調整していただきたい。
タイトルは見開き1Lで入れたいので、ノドに8mmづつアキをとっている。
今回はページ数が少ないのでこの程度のアキにしているが、
雑誌などページ数が多いと食い込まれて読みづらくなってしまうので注意していただきたい。