DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
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■「スタンプカードを作る (その2/表紙、裏表紙)」
■「スタンプカードを作る (その3/中面」
■ マグネットシートを作る(その1)
私は普段、雑誌や書籍のエディトリアルが中心なのですが、たまにそれらに関係はあるけど、いわゆる「本」ではない物を作る時があります。例えば電車の中づり広告や新聞広告、書店置きのポップ、ポストカード、シール、その他もろもろ。

先日ある本のおまけで、今人気のブランドロゴをマグネットのシート状にして、読者にプレゼントするという企画があり、マグネットを貼る台紙とマグネットシートを作りました。シールであろうが、マグネットであろうが、結局作業するのはMacであり、Illusrator、Photshop、Quarkのいづれかを使って作っていくわけですが、今回はそのマグネットシートを作った際に始めて知ったルールとマグネットにする為に必要なキリトリ用の線の簡単なつけ方を数回にわたり紹介していきます。

マグネットなんて作る機会はそうそうないですが、知っていて損はないので、是非頭の片隅にでもいれておいて下さい。(ロゴマークは使用に制限があるので全てダミーにかえてあります)
1. マグネットシートのサイズでガイドをつくる
まず指定のマグネットシートの大きさの長方形を描き「フィルタ→クリエイト→トリムマーク」でトンボをつくる。次にこの長方形を選択して「コマンド+C→コマンド+F」で同位置にコピーする。コピーできたら、上下左右6mmずつマージンを作り「画面→ガイドを作成」でガイドを作成する。

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2. ロゴの入る枠をつくる
次にロゴを配置する目安となるガイドを作成する。ロゴのまわりにはキリコミ線が入り、その間は最低5mm 以上あけなければならないので、長方形の間を5mmあけるように配置する。配置できたら(1)と同様にガイドを作成する。

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この枠内がロゴを配置する目安となる。

2. ロゴを並べる
ここでは大体の大きさを知るために、ガイド内に収まるようにロゴを並べていく。大きさは最後に調整するのでざっくりと置く程度で良い。

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