Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


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VOL.36 [ Zoom Up : ズーム4 (2) ]
前回説明した構造をもとに、パーツを作成していこう。今回作成するパーツは、各セクションに使用するムービークリップだ。4つのセクションを作成するが、すべて同じ大きさのとき、各セクションが拡大したとき、などそれぞれのバランスを見ながら、各セクションにグラフィカルなイメージを差し込んでもいいだろう。
1. セクションの作成
まずは、各セクションとなるムービークリップを作成していく。1つオリジナルになるムービークリップを作成して、残り3つはオリジナルを複製して作業していくことにする。
前回のグリッドスペースからサイズをきちんと割り出して、パーツに反映させていこう。
セクション1をまずは作成する。 新規シンボルでムービークリップを作成し、300px*300pxの四角形を描画する。
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300px*300pxのバックグラウンドイメージ
次に、レイヤーを追加して、アクセントとしてセクションナンバーを入れる。
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セクションナンバーを入れた
今度は、縮小された状態から元の大きさへ戻す、ズームを行う時に使用するボタンを作成する。
新規シンボルでボタンを作成し、「ヒット」のみを設定した空ボタンを作成する。
そして、これを先のセクション1のムービークリップ内に配置する。ボタンのサイズもセクションサイズに合わせ拡大している。
配置したら、ボタンに図のようなアクションを記述する。
「section」は選択されたセクションを判別するための変数、「active」はズームのオン、オフを切り替えるための変数だ。最後の行で、タイトルセクションをコントロールしている。
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ボタンに記述したオブジェクトアクション
動作には影響ないが、オーサリング中は見た目不便なので、ボタンを配置したレイヤーは一番下に移動している。
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ボタンを配置したレイヤー
これでセクション1が出来上がった。
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