Flash術
Flashでサイトを制作する。これが当たり前のようになってきた。最近のブロードバンド化により、通信環境に対する問題が軽減され、今までHTMLベースでやってきたことがFlashにシフトし、より豊かな表現が可能になってきたのだ。表現の幅は確実に広がっている。オリジナリティあふれる表現を見つけだそう。
fujimaki 藤牧 篤   ATSUSHI FUJIMAKI
Web制作会社にてデザイナーとして経験を積む。
2001年、フリーで活動を開始し、現在、NON-GRIDにてアートディレクションから制作までをこなす。


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VOL.4 [ SWF to SWF : loadMovieで新たなコンテンツを(2) ]
前回紹介した「loadMovie」というコマンド、今回は別な使い方をしてみよう。「loadMovie」を行う「場所」を変えてみる。「ターゲット」にするか「レベル」にするかは制作するものによって変わってくると思う。どんな場合にどちらを使えばいいか、前回制作した作品をもとに違いを見てもらいたい。
1. レベルごとに役割を
「レベル」は、元になるswfの上下に別なswfを読み込み、レイヤー状に重ねることができる。最初にロードされるswfは_level0となり、数字が大きくなるほど重なりの上部になる。「ターゲット」がムービークリップを必要とするのに対し、「レベル」は階層を指定するだけですむ。

今回はファイルを、ナビゲーションを含んだベースとなる「base.swf」、ボタンをクリックすると読み込まれるコンテンツ「01.swf、02.swf、03.swf」、コンテンツの入れ替わり中に表示される「cover.swf」を図1のようなレベル構造で制作を行っていく。
capture01

【図1】 各ファイルとレベル位置
2. _level0 / baseの作成
まずは、base.swfを作成する。ナビゲーションとなるボタンを作成し、それぞれに読み込むファイルへのパスを記述していく。レベル間でのアクションのやりとりをする場合のターゲットパスは、「_level*」をつけることで可能だ。
capture02-1

各ボタンに記述したオブジェクトアクション
次に、_level2にあたる「cover.swf」を読み込むためのアクションを記述する。今回は、base.swfと同じタイミングで必要になってくるため、メインのタイムラインの1フレーム目に「loadMovie」を記述する。
capture02-2

cover.swfを読み込むためのアクション