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■作り方の流れ
 簡単に制作の流れを紹介します。各工程の詳しい作り方は「Tip on Tip [Web編]」にありますので参考にしてみてください。

 1)プラン
  雑誌のように複数のページで成り立つWebサイトを作るには、まず全体のページ構成を考える必要があります。雑誌で言うところの表紙に当たるトップページ、その中に目次をつけ、そこから各ページへ「クリックするだけでジャンプする」リンクという仕組みを作ります。
  自分が他のサイトを見るときに、どういう順序でページを見るか思い出しながら考えると分かりやすいでしょう。どのページにどの内容を置くのか、どのページとどのページの間にリンクを張るのかを決めておけば、作りながら混乱することもありません(→イメージ07)
  もしどうプランを作ればいいのか分からなければ、作ろうと思っている内容と似たサイトを探して、研究するのが手っ取り早いです。そこのページ構成やリンクの流れのアイデアを参考にしましょう。

  

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  07▲リンク構造の例。トップページを決め、
その中のコーナー間の移動やコーナー内の移動を考える。

 2)デザイン
  グラフィックスやレイアウトを決めます。ここでのポイントは、先にインターフェイス部分の場所を決めておくこと(→イメージ08)
  インターフェイスとは、リンクが設定してあるボタンや文字が集められた部分。見に来た人がここをクリックして、各ページへジャンプする重要な操作部分です。ここは全ページで場所を同じにしておかないと、見に来た人(ユーザー)が迷ってしまいます。
  見づらいサイト、操作しづらいサイトだと、ユーザーはさっさと帰ってしまいます(そういう経験ありませんか?)。見た目の派手さよりも、まずは分かりやすいデザインを心がけましょう。

  

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  08▲ラフデザイン。しっかりとボタンの位置を決めてから
細かいグラフィックのデザインを始めると失敗しない。

 3)グラフィックス制作
  デザインが固まったら、グラフィックスアプリケーションでパーツを作っていきます(→イメージ09)。タイトル画像やボタンは、すべて独立した画像ファイルなので、それをひとつひとつWeb用のフォーマットに変換していきます。面倒な作業ですが、一度作ってしまえば使い回すこともできるのでがんばって。
  ただ一つ注意事項。サイトを見るときに表示されるまでに時間がかかると、ユーザーは帰ってしまいます。なるべくデータ量を減らすように作るのがコツです。

  
 4)html制作
  Webページ制作アプリケーションでページ本体を作っていきます。ここで画像を貼り付けたり、文字(テキスト)を書き込んだりします。リンクの設定もこの段階で行います。
  たいていのWebサイトは複数のページでも基本的に同じレイアウトを使うので、1ページ作ったらそのページをひな形にしてレイアウトを使い回すと効率よく作れます(→イメージ10)

  
 5)チェック1
  画像が正しく表示されているか、リンクがきちんと動作するか、違うブラウザでもきちんと表示されているか……いくつか確認することがあります。WebがDTPと決定的に違うところは、デザイナーが100%意図した通りにデザインが再現されないこと。ユーザーの環境は千差万別。OSやブラウザが違うと、とたんに表示が狂ってしまうのがWebの当たり前。
  こればかりは経験がものを言います。初めのうちはしっかり確認して、たくさん失敗して経験を重ねてください。
  
 6)FTP
  自分のマシンのハードディスクから、インターネットのサーバーへデータを転送します。Webページ制作アプリケーションなら簡単に転送してくれますが、そこに至るまでの設定がややこしいのが難点。プロバイダや無料ホームページサービスからの案内や説明をよく読んで設定します。
  設定がすんだらサーバーに接続してデータを転送します。
    
 7)チェック2
  またチェック。さっきは自分のマシンのハードディスクにあるデータを見ていましたが、今度はサーバーに転送したデータをインターネット経由で見る……すなわちユーザーと同じように見るわけです。
  チェックする項目は(5)と同じですが、もう一つチェックしてほしいのが「表示されるまでの時間」。たいてい時間がかかるはず。初めのうちはページのデータがとても多いのです。まぁ初めてなので仕方ないです。画像のサイズを小さくする、画像を圧縮する、余分なhtmlを削る、といった「ダイエット」に励んでください。
  
 8)完成、告知
  チェックも終わり、できあがったらみんなに知らせましょう。Webサイトは誰かに教えないと、基本的に誰も見に来ない(来れない)のです。http://からはじまる住所(URLという)をメールで知らせて、見に来てもらいましょう。
  
  もちろんこれで終わり、ではなく、Webサイトは更新してナンボ。せっかく見に来たユーザーが「え? 更新したの2年前??」と思ったら、もう二度と来てくれないでしょう。
  Webサイトは生き物。しっかりお手入れして末永く続けましょう。そう、Webサイトは作るのよりも、続ける方が大変なのです。みなさんの力作ができたら、白熊に教えてくださいな。
  
 詳しい作り方が読みたくなったら「Tip on Tip [Web編]」へどうぞ。

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  09▲レイヤーごとにデータを分けるのが鉄則。
あとからいくらでも直せるようなデータ作りを。
  10▲一つずつ作った画像をはめ込んで、htmlファイルを制作。
設計通りにうまくいった!