vjの映像
映画やプロモーションビデオ、番組のオープニングなど、日常目にするプロの映像。そんな目を見張る映像を自分でも作ってみたいな、と思ったら早速家のPCでやってみよう。
そこで作った映像は、インターネット、クラブ、巨大街頭ビジョン、家のビデオなど流すメディアに欠くことはなく、未来は広がるばかりだろう。そしてたまにはネタにつまって、行き詰まったりもするだろう。そんな時には散歩に行くか、ここを読もう。
mook1 MOOK1
CycloneやVision Questといった巨大クラブイベントやCartier, NIKE, SonyなどのショウでもプレイするプロのVJ。Chilled LoungeといったコアなパーティではDrum'n'BassのDJも努める。
著書「Make It Move!」

WEBSITE >> www.mook1.com
■バックナンバーへ
 -- まえがき --
以前デザインプレックスで連載していた時のものをまとめた本が出た。BNN新社から出ていてタイトルは連載時のまま「Make It Move!」で著者は自分MOOK1。大きな本屋さん以外だと探すのは難しいかもしれないけれど、そんな時はオーダーで。本の内容に関する質問などもこちらで受付中。そして3月上旬現在青山ブックセンターのPCブックランキングで初登場6位中!こから上がるのか下がるのか。
http://www.aoyamabc.co.jp/
買うのは、上のURLかここでもOK
http://www.bnn.co.jp/
マルチアングル 4-2
img_movie
※画像をクリックすると、ムービーが再生されます。
今更だが、VJとはクラブやイベントなどにおいて、その場の雰囲気に合わせてリアルタイムで映像を切り替えていく人を指す。全く新しいというよりは、リアルタイムでの映像の切り替えやミックスで場を盛り上げるという点でライブ中継のディレクタ−と似ている部分がある。

しかしながらこの二つを大きく分ける点として、ライブはステージ上を伝えるという大前提があるのに対して、VJは流す素材を完全に自分で選んでいるというところがある。これがよくも悪くもVJを批評の的にしており、しばしばスポットを浴びる原因ともなっている。そうなるとプレイ自体が一番大事なのは当然だが、扱う素材の細かいニュアンスの違いでもVJとしての評価はかなり変わってきてしまう。

そんな中現場で映像を流している時に、自分で制作した素材を見て「もう少しこうだったら」とか「ちょっと違うアングルだったら」と自ら思うことがよくある。ここではそんな時の為に一つの素材を違うアングルでつくってそれをミックスする、ということを四回に渡ってやってみよう。撮影などでは当たり前に行われていることだがクラブでは新鮮な感じになるだろう。

今回はその二回目の素材作り。
1.万華鏡その2
今回のシリーズではFEのkaleidaを多用する、と先週のオープニングで書いたがその通りここでもまた使う。ちなみに次でもその次でも使う。とは言えこのエフェクトをかける事自体が今回の趣旨ではないので、このプラグインを持っていない人、そしてそれっぽいものを作る気さえない人もあきらめずに何か違う素材でここだけ飛ばして続けてみよう。

capture

これが

capture

これで

capture

こうなる

1.裂く
次に万華鏡になった素材の真中を裂いてみる。最終的に裂けてできた穴の向こうにもう一つの素材が見えるというものを作るのだが、まず素材の真中がコンポジションの右端にくるようにずらしてみる。そして新しいコンポジション内に再配置し、それにベジェワープをかけて真中がくぼむように設定しよう。そのレイヤーをコピーペーストして、更に反転させて横に並べれば、ちょうど真中が裂けたようになるだろう。

capture



マスクなどで対応すると純粋に真中が見えなくなってしまうのでこの方法がベターだ

[ NEXT→]