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DTP by Yuko Fukuma
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 今回は「指定」について少しふれていきたい思います。
  最近はほとんどの印刷物がDTPを利用して作られています。これにより文字は写植からデジタルフォントが主流になり、デザイナーが入稿時に文字の指定をする事は少なくなりました。しかし写真はデジカメが発達して実画像で入稿する事が可能になってはいますが、まだ印刷所で分解してもらう事の方が多いと思います。

 なのでデザイナーは「あたり」とよばれる軽いデータでレイアウトをし、入稿時に出力見本にいろいろと書き込みをしていきます。この書き込んだものが「指定」です。
 ここで間違った「指定」をしてしまうと、自分の意図する仕上がりにならない場合があり、データがあるのだから分かるだろう的な勝手な思い込みをせず、正確におこなわなければなりません。

 私も時々どうやって指定すればいいのだろうと悩む事があり、印刷所に直接聞く事もあります。今まで版下を作成してきた人にとっては、あたりまえの事でも、DTP導入後からこの仕事に携わった人にはちんぷんかんぷんという場合もあると思います。
 そこで今回はこいう場合はこのように指定するといったものをいくつか説明していきたいと思います。(これは人により若干の表現の違いがあり、私が実際このように指定して問題なかったというものを紹介していきます)

 

 その3で「ノセ」と「ヌキ」違いについて説明したので、今回は実際に写真をつかってどのような効果があるか試してみよう

 

1)写真に文字をのせる

 写真にm100+y100の文字をいれる場合何も指定しないと、文字の下の写真は隠れてしまう。これを「文字m100+y100ノセ」と指定をすると印刷では下の写真が透けてみえる。

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▲これがもとの画像。ここに金赤(m100+y100)で文字をいれる。
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▲データ上はこのようになる。

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▲出力見本に「文字m100+y100ノセ」と指定をすると、実際の印刷ではこのようになる。

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▲「H」の部分を拡大したもの。何も指定しないと下の写真は完全に隠れている。
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▲指定後の「H」を拡大したもの。このように写真が薄ら透けて見える。

 

2)データ上も指定と同じように仕上げるには?

 通常(1)のように指定をおこなう場合は、データ上はイラストレータなどでは「オーバープリント」の設定をするが画面上は印刷したものと同じような見え方にはならない。このような場合、自分は仕上がりのイメージが分かっていても、クライアントに伝わりにくいので入稿用とは別に仕上がりイメージにより近いものを用意しておくと親切だ。

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▲まずこの場合は写真のトリミングやサイズを先に決める必要がある。IllustratorやQuarkなどレイアウトするソフト上で写真と文字の大きさを決める。Illustratorの場合、写真画像の大きさが決まったら「リンク」をダブルクリックするとこのようにもとの画像の縮尺率が確認できる。

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▲次にPhotoshopで画像のサイズを直す。解像度を変えず、サイズのみ変更したい場合は画像を「背景」から「レイヤー」に変え、「編集→変形→数値入力」で先程確認した縮尺率と同じ数値を入力する。

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▲画像が大きさがIllustratorと同じになったら、Illustrator上で入力した文字をアウトライン化しPhotoshop上にドラッグすると、新たにドラッグした文字のレイヤーが追加される。

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▲追加された文字画像のレイヤーを「乗算」にすると下にある写真画像のレイヤーに文字色がかけ合わせされるので「ノセ」と同じような効果になる。

 

 今回で私の連載は終了になります。長い間おつき合いいただき、ありがとうございました。
 自分が普段当たり前のようにやっている事を、改めて文章にして説明するというのは思っていた以上に難しく、いろんな意味で勉強になりました。この連載を読んでほんの少しでも皆さんのお役にたてていれば幸いです。

 

writer:Yuko Fukuma
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