DTPチップス
3. 色

 会社のロゴが入る場合は規定の特色、又は4色プロセス分解で表現し、文字は黒というのが一般的だ。オフセット印刷の場合、色数が増えると版が増えるので値段も高くなる。(オンデマンド印刷の場合は版を作らないので、色数で値段が変わるという事はない。ただし特色は使用できない)これは事前にクライアントに予算を聞いて、それに合わせて色設計した方が良い。

[オンデマンド印刷とは]
簡単に言うと入稿した完全データを、版を作らず直接印刷機から出力するシステムで、家にあるカラーレーザープリンターの性能のもっと良い物を使っていると思えばイメージしやすいだろう。従来の印刷工程における製版、刷版作業を介さない為、低コストそして短納期で印刷する事ができるのがメリットだ。刷り部数が少ない場合などはこちらを利用するのも手だろう。街にあるスピード名刺のお店ではこのオンデマンド印刷の所が多い。デメリットとしては紙の種類に制限があったり、先に述べたように特色が使用できない、ベタ面が多いと多少色ムラが出たりする事などがある。クオリティ、予算、納期など何を優先するかで印刷方法を選択してはいかがだろうか。。

4. 紙
 白い紙といっても種類は膨大にある。大きく分けるとマット系(紙の表面がざらっとした質感)とコート系(紙の表面がツルっとした質感)があり、真っ白なもの、少し黄みや青みがかったものなど作ろうとしている名刺にあったイメージ、そして予算に合うものを選んでいく。
 紙の名前が分からない場合は、本、DMなどなんでも良いのでサンプルを用意して「これと同じ雰囲気で予算に合うものを探して下さい」とお願いするとたいていの印刷所は探してくれる。
*次回はデータ作成時の注意点などをやります。基本的な事ですが役立つ情報だと思うので、是非チェックしてください。