DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
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■素材の組み合わせによって生み出すグラフィック(その2)
■名刺をつくる(その1/デザインする前に)
■名刺をつくる(その2/データ作成時の注意点)
 フリーで仕事をするようになって、一番始めに作るのが自分の名刺だったりしませんか。名刺は始めて会う人に、自分の職業や連絡先を的確に伝える自己紹介カードのような物です。デザイナーという肩書きでありながら、時間がないからといっていつまでもスピード名刺などの既存フォーマットを利用していては悲しいものがあります。そしてまた、この仕事に携わっていると知合いから「簡単でいいから名刺作ってよ」と頼まれる事も多いのではないでしょうか。
 そこで今回は初めての方でも分かるように、名刺作りのノウハウを4回に渡り細かく紹介していきたいと思います。。
1.両面印刷する場合のファイル作成
 名刺をオフセット印刷で刷る場合、印刷所では全紙(紙の最大のサイズで、種類によってそれぞれ異なる)などに効率よく面付けする事がほとんどなので、両面印刷の場合は1つのファイルに表裏両方のデータを作るのではなく、それぞれ別ファイルで作成し、「名刺/表」、「名刺/裏」などのように誰が作業しても分かるようなファイル名をつけた方が親切だと思う。(入稿方法は印刷所によって異なるので、入稿前にどのようなファイルにすれば良いか確認しておこう)。

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2. トンボをつけ、仕上がり線からの余白を確保する
 基本的な事だが入稿データにはトンボを必ずつける癖をつけよう。トンボは仕上がり線の長方形を選択し「フィルタ→クリエイト→トリムマーク」で作る。「オブジェクト→トンボ→作成」でもトンボはできるが、こちらは使わないようにしよう。
余白は仕上がり線から最低でも3mm〜5mm程度は確保しよう。断裁時に多少の誤差がでるので断ち線からギリギリの位置にレイアウトしたい場合でもこれくらいの予備を見ておいた方が安全だ。

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3. 文字はアウトライン化した方が安心
 欧文フォントなどで特殊な物を使っていたり、そうでない場合も文字バケや詰めなどが変わってしまうと言ったミスを防せぐ為に、入稿直前にはなるべく文字をアウトライン化させた方が良い。この時、必ずアウトライン前のものも取っておこう。(入稿後に変更が出てしまった場合、対応が非常に面倒になってしまうので)

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