DTPチップス
ひとくちにDTPと言っても、そのジャンルは多岐に渡り、また人それぞれ製作方法も違います。ここでは一般的によく使われているIllustrator、Photoshop、QuarkXPressの基本的な使い方から実践的な事まで幅広く紹介していきますが、これはあくまでも1つの方法として、プラスアルファーの知識として役立てていただければと思います。
fukuma 福間 優子   YUKO FUKUMA
バンタンキャリアスクール グラフィックデザイナー科卒業。
青山にある某デザイン事務所に勤務し、ファッション誌・情報誌・広告など多岐に渡り担当し、退職後独立。
■バックナンバーへ
■名刺をつくる(その1/デザインする前に)
■名刺をつくる(その2/データ作成時の注意点)
■名刺をつくる(その3/レイアウト 基本編)

 フリーで仕事をするようになって、一番始めに作るのが自分の名刺だったりしませんか。名刺は始めて会う人に、自分の職業や連絡先を的確に伝える自己紹介カードのような物です。デザイナーという肩書きでありながら、時間がないからといっていつまでもスピード名刺などの既存フォーマットを利用していては悲しいものがあります。そしてまた、この仕事に携わっていると知合いから「簡単でいいから名刺作ってよ」と頼まれる事も多いのではないでしょうか。
 そこで今回は初めての方でも分かるように、名刺作りのノウハウを4回に渡り細かく紹介していきたいと思います。。

 その1、その2の基本事項をふまえ、以下の架空の名刺を作っていく。
今回はそんなに名刺作りに慣れていない人でもバランスの取りやすい センター揃えのレイアウト、そして名刺サイズも基本サイズでというオーソドックな物に挑戦してみよう。

項 目 内 容
肩書き デザイナー
名 前 東京花子
住 所 150-0123 東京都世田谷区日本町 1-2-3-501
電話/FAX 03-6789-0123
携 帯 090-4567-8901
E-mail hanako@artarc-dtp.co.jp
1.名刺サイズの長方形をつくる
 まず今回の名刺サイズ(H91mm×W55mm)の長方形をつくり、「フィルタ→クリエイト→トリムマーク」でトンボを作成する。トンボができたら、仕上がりサイズから4mmづつマージンをとった長方形を作りガイドにする。

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ガイドはあくまでも目安だが、
ミスを防ぐ為この枠内でレイアウトした方が安全だ。

2. 名前の位置を決める
 次に名前を長方形のセンターに配置する。文字の大きさや位置は最終的に調整するので今は大体で良い。

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書体は細めのゴシック系、中ゴシック BBBを使用した。
文字の形によって文字間が変わってしまうので、均等に見えるよう調整する。

3. 肩書き、名前欧文の位置を決める
 名前の位置が決まったら、肩書きと名前の欧文を入れる。この時、名前の大きさとのバランスを見ながらちょうど良い大きさになるよう調整していく。文字位置は同じく最終的に微調整するが、見た目で美しいと思う大体の位置を決めてしまう。

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欧文書体はFuturaを使用した。
肩書きと名前の欧文はQ数は同じにして、文字のウェイトだけ変化をつける。